JRおおさか東線ダイヤ【2024年3月16日ダイヤ改正】

221系NB801直通快速

1．概要

2022年3月12日ダイヤ改正でおおさか東線電車は201系から221系に置き換わり、2023年3月18日ダイヤ改正では直通快速も207系、321系から221系に置き換わったため、おおさか東線定期列車全てが221系での運転となった。直通快速は8両編成で運転され、普通は6両編成で運転されている。

2023年3月18日ダイヤ改正で梅田貨物線地下化により、大阪駅地下ホームが開業し、おおさか東線全ての電車が大阪発着となった。

2023年10月23日からは平日朝ラッシュ時の直通快速2本の最後尾の車両の奈良方に有料座席うれしートを設定した。うれしートは2024年3月16日ダイヤ改正で、運用を拡大して平日朝ラッシュ時は全ての直通快速に設定され、土休日の直通快速にも設定された。

2．2024年3月16日ダイヤ改正

直通快速の停車駅に城北公園通が追加された。これにより直通快速の停車駅は、大阪から新大阪、JR淡路、城北公園通、放出、高井田中央、JR河内永和、久宝寺、王寺以遠の各駅となった。

2023年10月23日から直通快速に設定されている有料座席うれしートが拡大された。平日朝ラッシュ時の直通快速4本の1号車の奈良方に有料座席うれしートを設定した。これにより直通快速は51号から57号までの号数が付加された。うれしートは土休日の直通快速にも設定され、朝の大阪行き2本、夕方の大阪行き2本に新設された。

直通快速うれシート

3．平日朝ラッシュ時ダイヤ

JRおおさか東線の平日朝ラッシュ時ダイヤは、大阪着7時台に直通快速が2本、普通が4本、8時台に直通快速が2本、普通が4本運転されている。直通快速が毎時2本運転される以外は、データイムダイヤも変わらない運転本数となっており、一部区間、一部時間帯では非常に混雑する電車も見られる。

おおさか東線の電車は、221系6両編成で、データイムもラッシュ時も同じ編成が使用されている。直通快速は221系の8両編成で運転されるが、普通電車よりも輸送力には余裕がある。直通快速は2023年3月18日ダイヤ改正からJR淡路にも追加停車となり、阪急京都線、千里線への乗り換え客が利用できるようになり利便性が高まった。さらに2024年3月16日ダイヤ改正からは城北公園通にも停車となり、普通の混雑緩和に一役買っている。

これらの施策により普通の混雑も若干緩和されるが抜本的な改善にはなっていない。嵯峨野線などではコロナ禍による減便、減車で行楽期に大混雑となって問題になっているが、おおさか東線の場合は新大阪延伸後はコロナ禍とは関係なく混雑しているので何らかの手を打つ必要がある。混雑に対応するため221系の車端部をロングシート化したり、混雑する車両をオールロングシート化するなどの施策が必要なのではないか。同じことは今回の改正で増発された嵯峨野線にも言えることだ。

JR西日本では快速と普通の車両共用のため3扉転換クロスシート車を各線の普通に投入しているが、乗車距離などを考えると理にかなった運用とは言えない。とりわけ各線をフィーダーする役割を果たすおおさか東線では転換クロスシート車は合わない。3扉ロングシート車は323系で実績ができたので、221系をロングシート化するのも問題はないだろう。大和路線の普通も必ずしもクロスシートが必要とはいえないので、221系の6両編成だけでもロングシート化してはどうだろうか。

4．データイムダイヤ

221系NC616編成

おおさか東線データイムダイヤは、普通が大阪～久宝寺間に毎時4本15分毎に運転されている。普通電車は全て221系6両編成で運転されている。大阪～久宝寺間は下り38分、上り37分で走っている。表定速度は38.9㎞/hで、それほど速くはないが、途中待避などはないので、時間的なロスは少ないダイヤになっている。大阪行きは放出で学研都市線区間快速塚口行きと連絡している。久宝寺では大和路線普通、大和路快速と連絡している。

おおさか東線は、JR淡路で阪急京都線、JR野江で京阪本線、地下鉄谷町線、高井田中央で地下鉄中央線、河内永和で近鉄奈良線、JR俊徳道で近鉄大阪線と連絡しており、JR以外の路線との連絡が多く、中でも高井田中央、JR河内永和は順調に利用者を増やしており、直通快速停車駅になった。延伸部ではJR淡路駅が既に結節点としての機能を果たしており、朝夕運転の直通快速が停車するようになった。

5．平日夕方ラッシュ時ダイヤ

おおさか東線平日夕方ラッシュ時ダイヤは、大阪発17時台から20時台まで、直通快速が毎時1本、普通が毎時4本運転されている。

直通快速は東西線直通時代には、毎時2本運転されていたが、新大阪発着になって毎時1本で幅広い時間帯に運転されるようになった。2023年3月18日ダイヤ改正で大阪駅地下ホームに乗り入れるようになった。直通快速は207系、321系7両編成が使用されていたが、2023年3月18日改正で221系8両編成に置き換わった。2024年3月16日ダイヤ改正では城北公園通が新たに停車駅に加えられた。直通快速の停車駅は大阪から新大阪、JR淡路、城北公園通、放出、高井田中央、JR河内永和、久宝寺、王寺以遠の各駅となっている。

普通は、基本的に平日朝ラッシュ時ダイヤと同じく、データイムと同じ本数しか運転されていない。朝ラッシュ時ほどではないが、待ち時間が長く、ラッシュ時の運転としては間延びしている。おおさか東線普通の運転は、データイム15分毎、ラッシュ時は10分毎の運転が便利だと思う。ラッシュ時に快速の運転は、現状ではそれほど必要とは言えない。新大阪から奈良までの直通運転をアピールしているが、ラッシュ時にその恩恵に預かる人はかなり少ない。直通快速は、観光や行楽用のラッシュ前後の時間帯に設定して、ラッシュ時は普通を増発した方が利便性が上がるだろう。久宝寺での折り返しに難があるので、なかなか増発できない事情がある。増発となる2本は久宝寺から大和路線に乗り入れて、柏原、王寺まで運転とすれば久宝寺の折り返し問題は解決できそうだが、今度は車両が不足するのでなかなか実現できそうにない。

6．夜間ダイヤ

おおさか東線の20時以降の夜間ダイヤは、20時台が19時台と同じで、直通快速1本、普通4本の運転で、21時台以降は毎時3本の運転となる。21時台後半から20分毎の運転となり、23時台まで20分毎の運転となる。最終は大阪発が23時50分の久宝寺行き、久宝寺発が23時47分の放出行きが最終となる。久宝寺からの大阪行き最終は22時58分となっている。大阪発23時50分の久宝寺行きは新大阪で東京発21時24分の最終ののぞみと11分で連絡している。また山陽新幹線博多発21時09分の最終のみずほと19分で連絡している。